2022/5/30 18:00
神様のお話
ささえてくれる神さま

「ささえてくれる神さま」

 

 

聖書のことば

「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ

十分に発揮されるのだ」

コリントⅡ 12:9

チャプレン 司祭 ダビデ林 和広

 

おはようございます。今日も幼稚園に来てくれてありがとう。元気ですか?

 

今朝の聖書の言葉は少し長いです。

「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」ということば。

 

この言葉は、神さまがパウロという人に語りかけたことばです。

 

パウロは体の具合が悪いところがあったと言われています。どのような病名かは書かれていませんが、パウロを苦しめる病があり、それは辛いものであったと思われます。パウロは一所懸命、お祈りしました。早く体の具合が悪いところが治りますようにと。しかし、なかなか良くならない。

 

どうしてだろう?パウロは悩みます。どうして神さまは治してくれないのだろうかと。自分は神さまに対して何か悪いことでもしてしまっただろうか?そのように悩んでいるときにパウロは、さきほど読んだ神さまからの言葉を聞きました。

 

「あなたにはたくさんお恵みをそそいでいる。弱くされているあなたにはわたしがいつもいっしょにいて支える」と。

 

何か良くないことが起こったとき、どうしてこんなことが起きるのだろうか?と悩むことがあります。何か悪いことしてしまったのではないか?と思う。神さまが怒っているのではないか?と。バチが当たったとか。しかし、神さまからの答えはそうではありませんでした。どんなに辛いときでもいつも一緒にいる、ちゃんと見守っていると。何か悪いことをしたから病気になるとか、悪いことが起こるのではないと。

 

いつも元気でいれればいいけど、私たち人間は生きている中で病気にもなるし、ケガもする。悲しいこと、辛いこともある。失敗もする。生きていることは冒険、旅なので、いろんなことがあります。自分一人の力ではどうにもならないこともある。そんなわたしたち人間のことを神さまはいつも見守ってくれて、支えているよ、ということを神さまは伝えてくれているのです。

 

辛いとき、悲しいとき、そこに神さまがいてくれて支えてくれます。安心して今日1日過ごしてくださいね。