「ささえてくれる神さま」
聖書のことば
「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ
十分に発揮されるのだ」
コリントⅡ 12:9
チャプレン 司祭 ダビデ林 和広
おはようございます。今日も幼稚園に来てくれてありがとう。元気ですか?
今朝の聖書の言葉は少し長いです。
「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」ということば。
この言葉は、神さまがパウロという人に語りかけたことばです。
パウロは体の具合が悪いところがあったと言われています。どのような病名かは書かれていませんが、パウロを苦しめる病があり、それは辛いものであったと思われます。パウロは一所懸命、お祈りしました。早く体の具合が悪いところが治りますようにと。しかし、なかなか良くならない。
どうしてだろう?パウロは悩みます。どうして神さまは治してくれないのだろうかと。自分は神さまに対して何か悪いことでもしてしまっただろうか?そのように悩んでいるときにパウロは、さきほど読んだ神さまからの言葉を聞きました。
「あなたにはたくさんお恵みをそそいでいる。弱くされているあなたにはわたしがいつもいっしょにいて支える」と。
何か良くないことが起こったとき、どうしてこんなことが起きるのだろうか?と悩むことがあります。何か悪いことしてしまったのではないか?と思う。神さまが怒っているのではないか?と。バチが当たったとか。しかし、神さまからの答えはそうではありませんでした。どんなに辛いときでもいつも一緒にいる、ちゃんと見守っていると。何か悪いことをしたから病気になるとか、悪いことが起こるのではないと。
いつも元気でいれればいいけど、私たち人間は生きている中で病気にもなるし、ケガもする。悲しいこと、辛いこともある。失敗もする。生きていることは冒険、旅なので、いろんなことがあります。自分一人の力ではどうにもならないこともある。そんなわたしたち人間のことを神さまはいつも見守ってくれて、支えているよ、ということを神さまは伝えてくれているのです。
辛いとき、悲しいとき、そこに神さまがいてくれて支えてくれます。安心して今日1日過ごしてくださいね。