「風を感じる」
聖書のことば
「あなたがたは神に愛されている子供です」
エフェソ 5:1
チャプレン 司祭 ダビデ林 和広
おはようございます。今日も幼稚園に来てくれてありがとう。元気ですか?
昨日はこの幼稚園の中にある教会では「三位一体主日」という日曜日でした。今、お礼拝していますけど、いつもお礼拝の最後に「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりがわたしたちとともにありますように」とお祈りしています。それを聞いてみんな大きな声で「アーメン」と言ってくれます。
「交わり」とは、みんながおともだちと仲良く一緒にいて色々なことをしているように、「つながっている」ということ。
三位一体とは、むずしい言葉ですけど、神さま、イエスさま、そして、聖霊が、「つながっている」、「一つになっている」ということ。イエスさまのお父さんである神さまの思いが、子であるイエスさまに伝わり、その神さまの思いは、聖霊に伝えられ、その思いが聖霊によってみんなが生きているところに運ばれている。
今朝の聖書の言葉は、「あなたがたは神に愛されている子供です」という言葉。
イエスさまのお父さんである神さまの思いとは、「あなたは大切な子だよ、良い子だよ」という思い。その思いが聖霊に伝えられ、その聖霊は、今、ここにいるすべての人に「あなたがたは神さまの大切な子だよ」と伝えてくれる。
みんなにはお父さん、お母さんがいて、みんなはそのお父さん、お母さんの子供だけど、わたしたち人間みんなが神さまの子どもであることを聖書は教えてくれる。みんな、大事な神さまの子供。人間はみんな神様につながっている。それを伝えるために、聖霊が目には見えないけど、みんなのところに来てくれているのです。
聖霊とは聖書の中では「風」とも呼ばれています。風って、目には見えないけど、体で感じることができる。涼しい風、特に朝とか晩、感じることないですか?風って気持ちよくないですか?涼しい、優しい風は気持ちを良くしてくれます。
朝、幼稚園に来るとき、幼稚園で遊んでいる時、幼稚園からおうちに帰る時、「風」を感じることがたくさんあるでしょう。その風を感じたとき、目には見えないけど、神さまがみんなのことを大切に思っていることを感じてほしい。風はいつもみんなのそばにあります。風を感じながら、神さまが愛してくれていることを思い出してくださいね。