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「分け合う」

聖書のことば

「富は、天に積みなさい」

マタイ　６：２０

チャプレン　司祭　ダビデ林　和広

おはようございます。今日も幼稚園に来てくれてありがとう。元気ですか？

暑い日が続いていますね。暑過ぎて目が周りそうです。梅雨も明けて雨があまり降らない日々が続くと水がなくなる、水不足の心配が出てきます。水が無くなってしまうと困りますね。

わたしがイギリスという国にいた頃、多くのお家のお庭にはスプリンクラーという水が自動的にたくさんでる機械が置いてあって、それでお庭の水やりをしているお家がたくさんありました。だいたいお庭には芝生が綺麗に広がっていて、花もたくさん植えられています。暑い日にはたくさんの水が必要です。しかし、あんまり水を使い過ぎると水がなくなって多くの人が困る。なので、しばらくの間はスプリンクラーはやめましょう、という連絡が来たりします。そんな時にはどのお家の人もスプリンクラーを使うことをやめます。水道代がとっても高いというのもありますが、水が無くなってみんなが困らないように、一人ひとりが大切に水を使うのです。

今朝の聖書の言葉は、「富は、天に積みなさい」です。富とはお金とかを指します。お金がたくさんあることは悪いことではありません。しかし、お金がたくさんあるからといって、いろんなものを全部お金で買って、自分の好きなようにするということはどうでしょう。「自分にはお金がたくさんある」だから、さっきのお話じゃないけど、お金がたくさんあるので水を好きなだけ使う、水を全部自分のものにしよう、というココロは良いココロかな？それは良いココロではありませんね。

富を天に積む、というのは難しい言葉ですけど、これは自分のもの、あれも自分のもの、としないで、分け合うというココロを大切にするということです。自分だけが良ければいいとは思わない。どうすればみんなと分け合うことができるかを考えることです。お金を得るためには働く必要がありますが、働くことができる体とココロがあって働くことができる。お水も前にお話しましたけど、空からの雨によって得ることができる。聖書においては、それは全部、天におられる神さまが与えてくれているという。神さまはこの世界にいるみんなが元気で楽しく生きることができるために与えてくれている。それらは自分だけのものではなく、神さから頂いたものであり、それを分け合って生きるようにとわたしたちは呼びかけられているのです🙂