聖書のことば
「わたしは、主が与えられた地の実りの初物を、
今、ここに持って参りました」
申命記 26:10
チャプレン 司祭 ダビデ林 和広
おはようございます。幼稚園に来てくれてありがとう。元気ですか?
先週の金曜日に収穫感謝のお礼拝をしましたね。そしてみんなが持ってきてくれたたくさんの果物やお野菜を色々な人たちに分け合いました。礼拝の後に園長先生から収穫感謝礼拝のはじまりについてのお話がありましたね。イギリスという国にいた「宣教師」という神さまのことを伝えるために旅に出る人たちが、今のアメリカとよばれるところにも来ました。いろんな大変なことがあって多くの人たちがそこで住んで、食べることに困っている時に、その土地にいた人たちが食べるものを分けてくれたり、お野菜や果物の作り方を教えてくれてそこに住むことができたっていうことに対して、「ありがとう」という気持ちをもってお祝いをしたのが収穫感謝礼拝の始まりでした。宣教師たちに食べるものを分け与えくれたのはそこに住んでいた人たちですけど、イギリスから来た宣教師たちは、食べ物を分け与えてくれた人たちにだけでなく、いろんなお野菜、果物が食べれるのは天におられる神さまのおかげだ、として神さまに感謝しました。
今朝の聖書のことばは、「わたしは、主が与えられた地の実りの初物を、今、ここに持って参りました」ということば。
この言葉は、収穫感謝にもつながりがある言葉ですが、聖書にある「出エジプト記」という書物、絵本でもあるかと思いますけど、「エジプト脱出」という物語と深いつながりのある言葉です。この物語ではファラオというエジプトという国の王様が、イスラエル人と呼ばれる人たちを苦しめていたのですが、神さまは苦しんでいるイスラエル人を助けるために手を差し伸べ、イスラエル人はエジプトから脱出することができました。そして新しい土地に入っていくのですが、最終的にそこで食べるもの、飲むものを得て、安心して生活することができるようになりました。今朝の言葉は、この出来事に思い出して、感謝して、新しい生活の中で育ったたくさんのお野菜や果物を神さまにおささげしているところでのことばです。
うれしいことがあれば、それをみんなで分け合う。このことを聖書の中に出てくる人たちは大切にしました。食べることができるのは神様のおかげだと。そして、このお恵みをみんなで分け合うことを大切にしました。
これから新しい1週間が始まりますけど、おともだちにしてもらったことを分かち合って楽しく過ごしてくださいね🙂