2023/3/10 17:49
神様のお話
みんなそれぞれ違った力を合わせて

 

聖書のことば

「成長させてくださったのは神です。」

コリントの信徒への手紙1 3章6節

チャプレン 司祭 ダビデ林 和広

 

おはようございます。幼稚園に来てくれてありがとう。元気ですか?

 

まだまだ寒いですが3月に入り、たいぶ春らしくなってきました。朝、夜は寒いけど、昼間はあたたかい日が増えています。春になると秋、冬とは違う景色を目にすることができます。今はまだそこまで花が咲いていないけど、これからどんどんと木々、草花は成長します。園庭の桜の花も咲きます。楽しみですね。

 

花壇にあるお花、園庭の桜の木や銀杏の木のような大きな木は、空からの太陽や雨の恵みによって成長していきます。種を植えたり、雨が降らないときは先生たちが水を注いでくれていますけど、みんなが起きているとき、寝ているとき、すべてのときを通して少しずつ成長し、気がつくとキレイな花が咲いています。不思議ですね。

 

今朝の聖書の言葉は、「成長させてくださったのは神です」という言葉。この聖書のことばは、パウロという人が書いた手紙の中のことばですが、パウロはあることで困っていました。何に困っていたかということ、パウロのおともだち同士の争いです。どんな争いかというと誰が一番偉いか、という争いです。あるおともだちはパウロが一番偉いのでパウロのいうことを聞いてと言い、またある人はパウロとは違うおともだちが一番偉いのだ、と言って、このおともだちの言うことを聞いてよ!といいます。

 

パウロはそのような中で、一つのお花が大きくなって咲いていくときのお話をします。花の種を植える人、水を注ぐ人など色々な働きがあるけど、花を大きくして咲かせてくれるのは神さまであるといいます。誰が一番偉いというのはなく、みんな一人一人が大事で、一人ひとりが神さまから特別な力を与えられていることを伝えます。みんなひとり一人の働きがあってそこにいる人たちがうれしい気持ちになるのです。

 

みんながいる牧羊幼稚園も同じですね。誰か一人のお友達の力ではなく、みんなひとり一人が大切で、一人ひとりの持っている力を出し合うことでみんながいるところがよりよくなる。みんなが持っている特別な力を分け合って楽しい牧羊幼稚園にしてくださいね🙂