聖書のことば
「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」
ヨハネによる福音書 8:32
チャプレン 司祭 ダビデ林 和広
おはようございます。元気ですか? 幼稚園に来てくれてありがとう。
みんな、幼稚園に入り、いつも先生からいろいろなことを教えてもらっていると思います。幼稚園での生活を通して「これをしましょうね」とか「これはしてはいけないよ」とか、良いこと、良くないことなどを先生が教えてくれていると思います。
幼稚園によっていろんなルール=「幼稚園で決めていること」があります。それは制服、体操服、ソックスのことなど幼稚園で身につけるものから、おともだちのことを大切にしてね、という「こころ」のことまでたくさんあります。守って欲しいことはたくさんあって、みんな、大変な思いをすることがあると思います。きちんとしなきゃいけないと言われていることがたくさんあるけど、時にはそれがうまくできないこともありますね。「今日は、したくないなあ」とか「面倒だなあ」と思うこともあるかもしれないですね。
さて、今朝の聖書のことばは、「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」ということばです。
「真理」、むずかしい言葉ですね。どのような意味があるのでしょう?
一つは「本当に確かなこと」という意味があります。これは絶対に忘れてはならないこと、生きていく上で本当に大切なこと、そのような意味があります。
今朝のこの言葉はイエスさまのことばです。イエスさまは、みんなに、本当に大切なこと、絶対に忘れてはならないこと、生きていく上で大切なことがあると言います。この聖書の箇所と違うところで、イエスさまは「わたしは真理である」と言っておられるところがあります。イエスさまを見ていく中で本当に大切なこと、確かなことを知ることができると言います。
聖書を見ると、イエスさまは失敗をしたり、良いことができずに自分はダメな子だとおちこんでいる人に、どんな時でも天の神さまはいつも大切に思ってくれているよ、ということを伝え続けられました。そして今も、イエスさまが、失敗しても、良いことができなくても、新しいチャンスがいつも与えられている、ということをみんなに伝え、元気を与えてくれるのです。「自分はダメだ」という思いから抜け出すことができるようにいつも励ましてくれるのです🙂