聖書のことば
「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」
ヨハネによる福音書 15:5
チャプレン 司祭 ダビデ林 和広
おはようございます。元気ですか? 幼稚園に来てくれてありがとう。
みんな、ぶどうは好きですか?日本だとだいたい7月から11月くらいまでぶどうが採れるみたいですね。そのまま食べるのが一番美味しいですね。
聖書の中にもぶどうはたくさん出てきます。みんなはまだ小さな子供なので飲むことができないけど、お祝いのパーティーにはぶどうのお酒とか必ず出てきたようです。「ぶどう」というのは聖書の中では「うれしいこと」、「よろこび」のしるしとして登場します。
今朝の聖書の言葉は「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」という言葉。この言葉はイエスさまがそばにいた人たちに伝えた言葉です。
イエスさまが住んでいた場所はぶどうとかオリーブがよく採れていたところでしたのでイエスさまはそこに住んでいた人たちがよく知っているぶどうの木の話を用いてお話をされたのです。
みんなの幼稚園のお庭にはぶどうの木はありませんが、桜の木、もみの木がありますね。太い木があって、そこから枝が出ていますね。そしてその先に葉っぱがあります。秋になって少し色が変わりつつありますが、木、枝、葉っぱとすべてが一つにつながっています。木が太陽の光や空からの雨から栄養をたっぷりと取り入れて、その栄養が枝に、葉っぱにそそがれていきます。木とつながっていなければ、枝、葉は生きていくことができません。
イエスさまはぶどうの木と同じように、木であるイエスさまとつながってわたしたちは生きている、ということを伝えます。そして、ただ生きているのではなくて、神さまからたっぷり注がれた優しい心を枝であるわたしたちみんなに注いでくれて、私たちは優しい心を受けて生きていることを伝えてくれています。
神さまからイエスさまへ、そしてイエスさまからわたしたちへ、つながりを通して、優しい心、元気で楽しく生きる力を受けて、今、ここに生きているのです。