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聖書のことば

「いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。」

マルコ　10：44

チャプレン　司祭　ダビデ林　和広

おはようございます。元気ですか？

私は１週間のうちに何日かはシェパードホールにあるお部屋でお仕事をしています。その時にはみんながお庭で遊んでいる姿を見ています。みんなが楽しそうに遊んでいるのを見ていますし、みんなが遊んだ後に遊ぶために色々と出したものをみんなで片付けている姿も見ています。

誰一人知らん振りをしている人はいません。先生もいっしょに片付けしてみんなが協力し合っています。

幼稚園でのお話でも何度も言っていますが、私は小さな頃からテニスをしていて、中学、高校、大学でのチームに入り、テニスを続けましたが、ほとんどの場合、学年が一番低い選手たちが練習の準備をし、上の学年がその後に来て、最後に先生やコーチが来る。終わるときは先生やコーチから帰り、一番低い選手が最後に帰る。それが普通だと思っていました。これは昔の話なので、今は違うかもしれません。しかし、大学生になってアメリカに行ってそこでのチームにいた時にはすべてが反対で、学年が一番上の選手が準備をし、そして最後まで片付ける。そしてその前に先生やコーチは来ているし、最後までいる。上になればなるほど、小さい選手たちのことを見守る、そんな姿を見ました。

今朝の聖書の言葉は、「いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい」ということば。

「いちばん上」というのは、おそらくリーダー的な人、スポーツだったら監督、学校だったら校長先生、

会社だったら社長って言うことだと思います。その他、市長さん、知事さん、総理大臣とか王様もリーダー的な人と言えますね。そういう人たちは周りから「いちばん上」にいる人と見られているのですが、そのような人ほど、「すべての人の僕」になりなさいと聖書には書いています。「僕」とは仕える人、難しい言葉ですが、みんなのために支える働きをする人です。

自分は「いちばん上」の人なので周りのみんなに色々と命令だけして、自分はしなくていいとは思わず、「いちばん上」だからこそ「すべての人のために、すべての人に仕えていく。そのように生きることで、周りの人も、その「いちばん上」の人の姿を見て、すべての人に仕えていく生き方を学んでいくのです。今朝の言葉は、イエスさまが言った言葉ですが、イエスさまこそ、まさにすべての人のために仕えた人でした。

みんなの中からもリーダー的な人となっていく人が出てくるでしょう。今朝の言葉を胸の中に大切にしまっておいてくださいね。そして、これまで通り、みんなで支え合うことを大切にしていきましょう🙂