2024/3/6 16:13
園長先生の小窓
3月のお話

 寒い日はありますが、暦の上ではもう春ですね。園の桜の木も芽が膨らんできているようです。生活発表会は全園児が出席で、どのクラスの子も緊張はしたと思いますが、その子なりに頑張っており、成長した姿が見られました。ご参列いただきありがとうございました。

 過日バスに乗った時の出来事なのですが、女子高生が多数乗車しており、立っている人は私も含め数名でした。上ノ丸郵便局前のバス停から80代の杖をついたお婆さんが乗車されましたが、優先席に座っている学生も含め誰一人席を譲る人が無く、携帯を見ていたり、友だちとしゃべっていたりで、周りに関心を向けていない様子でした。私は学生が障害や体調不良があるかもとも思い、学生に声をかけようか迷いました。お婆さんに「大丈夫ですか?しっかりつかまってください。」と声をかけたら60代の女性が席を代わってくださいました。この出来事が残念に思い学校に電話をしたら「聞いていてとても恥ずかしいです」とのこと、「人権教育をされていると思いますが、学生さんたちにも気づきとなってほしい」とお伝えしました。週末に高齢女性2名とバスに乗車した時に同校学生がさっと立って席を譲っておりましたので、早速伝えてくださったのだと思いました。幼稚園でもこの話をし、「皆だったらどうする?」と聞いたところ年長さんが「お席かわってあげる」と言っていました。小さい子どもが席を立つと危険にもつながるので、「小学・中学とか大きくなったらね」と話しました。携帯に気をとられる人が多いこの頃ですが、子どもたちには自分の周りにも気配りのできる人に育っていってほしいと願っています。