聖書のことば
「隣人を自分のように愛しなさい」
マタイ 22:39
チャプレン 司祭 ダビデ林 和広
おはようございます。元気ですか?
毎週、聖書のことばについてお話させていただいていますが、聖書のことばは、「〜しなさい」というような教えと言いますか、命令みたいな言葉があって、少ししんどい気持ちになってしまうようなことがありますね。「〜しなさい」と言われても、今はしたくないし、もっと自由に好きなようにやりたいと思うことがあると思います。仲良くしなさいと言われても、ケンカをしてしまうこともあるし、イヤな思いをすることもあります。それはそれで仕方のないことです。わたしたちは完璧な人間ではないので失敗するし、約束を破ってしまうこともあります。上手くできなくてもいい、でも、そうなれたら良いねって思いながら聖書のことばを聞いてくれたらうれしいです。
今朝の聖書のことばは、「隣人を自分のように愛しなさい」ということば。「隣人」(りんじん)とはみんなが出会う人たちです。「となりびと」ということもありますが、前、横、後にいるおともだちや先生みんなそうです。
その周りにいる人たちを自分のように愛しなさい、大切にしなさいと書いてあります。自分のように愛する、むずかしいですね。どういう意味なのでしょう。
みんな自分のことが好きですか?自分のことを大切にしていますか?自分はダメで、自分には何にもできないと思っていないですか?
自分のことを大切にして、自分のことを想う人は、周りの人のことも大切にできるし、周りの人のことを想うことができます。自分のココロの中が、うれしい気持ちでなかったら、周りの人にもうれしい気持ちを分け合うことはできません。自分のココロの中が、自分に対してやさしい気持ちでいっぱいであれば、周りの人にも優しいココロで出会うことができるのです。
みんな、神さまに創られた尊い存在です。みんな、大切な神さまのこどもです。
自分のことをたいせつにするココロを育ててくださいね。