聖書のことば
「頭になりたい者は、
すべての人の僕になりなさい」
マルコによる福音書 10:44
チャプレン 司祭 ダビデ林 和広
おはようございます。元気ですか?
「チーム」という言葉があります。野球とかサッカーとかスポーツをする集まり、仲間のことです。スポーツ以外でも一つのことをみんなで一緒になって何かをするときに「チーム」を作ることがあります。
みんなそれぞれ、ひよこ組さんから、ばら組さん、もも組さん、ひまわり組さんというクラスにいますが、それぞれが「チーム」としていろんなことをいっしょにしているということができます。
そしてそのチームにはチームをまとめてくれる人がいます。チームの監督、コーチ、キャプテンと呼ばれるリーダーがいて、チームをまとめます。
みんながいる幼稚園ではそれぞれのクラスに先生がいますね。幼稚園全体では園長先生がいます。みんなをまとめるリーダーとしての役割を果たしています。
今朝の聖書の言葉は、「頭になりたい者は、すべての人の僕となりなさい」という言葉です。頭(かしら)とか僕(しもべ)とかむずかしい言葉が出てきましたね。
頭(かしら)とは先ほど言ったチームの監督、コーチ、キャプテン、先生など、チームをまとめる人のことです。いろんな仕方でこのような役割が決められるのですが、大事なことは、頭(かしら)になる人は、みんなの僕(しもべ)となると言うことを今日の聖書の言葉はわたしたちに伝えてくれています。
僕(しもべ)とはみんなのために仕える人のことを言います。仕えるとはみんなのためにみんなを支えることです。
今朝の言葉はリーダーになる人は、みんなのために、みんなに仕える人でいてねっていう意味です。
みんなの幼稚園での先生たちは、仕えるリーダーとしてみんなを支えてくれています。みんな一人ひとりの持っている力を引き出すためにどうすれば良いかをいつも考えてくれています。みんなの先生はみんなが幼稚園にいない時でも、みんなのことを考えて、みんなが毎日、元気で過ごしてくれるように色んな準備をしてくれているのです。
自分はリーダーで一番偉いので、周りのみんなが自分に仕えなきゃいけない、と言う考えではなく、みんなのために、みんなに仕え、生きる人こそが本当のリーダーであることを今日の聖書の言葉は伝えてくれています。
みんなもこれからどんどん大きくなるにつれ、色んなチームの中に入り、リーダーとして生きていく機会が与えられるでしょう。その時には今日の聖書の言葉、「仕えるリーダー」のことを思い出してくれたらうれしいです🙂