聖書のことば
「強く、雄々しくあれ」
ヨシュア記 1:6
チャプレン 司祭 ダビデ林 和広
おはようございます。元気ですか?
先週の礼拝で出エジプト記という本の中にあるモーセの物語のお話をしました。エジプトのファラオからイスラエルの民を助けるためにエジプトから脱出しなさいと言われたモーセはそれにチャレンジしました。あと少しで脱出できると思ったら目の前で大きな海があり大ピンチ。モーセたちはファラオの軍隊に追いつかれそうになりますが、そこで神さまの助けがあり、目の前の海が開け、モーセとイスラエルの民は無事にエジプトを脱出することができました。しかし、この物語はこれで終わりません。モーセとイスラエルの民は神さまが示すところへ旅するようにと言われます。
わたしたち人間はやがて天の神さまのもとに帰る日が来ます。いつまでもこの地上で生きることはできません。モーセは時が満ちて神さまのもとに帰りました。さあ、どうなるのか?モーセへの神さまの計画はヨシュアという人に引き継がれます。
こないだみんなで頑張った運動会ではバトンでつなぐリレーなどがありましたね。それと同じでヨシュアはモーセからバトンを受けてイスラエルの民と旅をすることになります。今日の聖書のことばはモーセからバトンを受けたヨシュアという人へのことばです。「強く、雄々しくあれ」とは、おそれるな!だいじょうぶ!という神さまからのはげましのことばです。神さまがいつも一緒にいる、だから大丈夫なんだと。
その神さまは今も同じようにわたしたちの世界を良い世界へと変えようとしてくれています。神さまの計画はとっても長く、その時、その時に神さまはいろんな人にバトンを渡して、神さまの計画を進めるようにされるのです。神さまの計画とはこの世界に生きている一人一人が優しいココロになって、神さまとつながって生きる世界になることです。そのために人から人へとバトンをつないでいくのです。
今、みんなはおうちの人たちや先生たちから毎日、優しいココロを受けて生きています。その優しいココロをたくさんもらって育ち、みんなが大きくなったら、それを今度は小さなこどもたちにそのココロを渡していくのです。リレーのバトンのように。
優しいココロをたくさんもらって、それをバトンタッチしていく。そのことを覚えてくれていたらうれしいです🙂