聖書のことば
「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。
その名はインマヌエルと呼ばれる。」
マタイ 1:23
チャプレン 司祭 ダビデ林 和広
おはようございます。幼稚園に来てくれてありがとう。元気ですか?
新しく1本、ローソクに火が灯されましたね。クリスマスがまた一つ近づいてきました。ひまわり組さんたちは聖劇の準備を始めていますね。聖劇とはイエスさまがお生まれになった次第を演じることを通してイエスさまの誕生の出来事を想い起こし、お祝いすることです。
今朝の聖書のことばは「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる」という言葉。これはマタイによる福音書という書物の中にある言葉です。イエスさまのお父さんになるヨセフという人が寝ているときに、夢の中で天使がヨセフに告げた言葉です。
イエスさまの「イエス」という名前は「神さまが救う」という意味があるということを先週、お話しましたけど、今日の聖書の言葉では、「インマヌエル」という名前が出てきましたね。「インマヌエル」とは「神さまがいつもいっしょにいてくれる」という意味があります。生まれてくる男の子、それはイエスさまのことですが、イエスさまは生まれてから大人になっていろんなところを旅して回りましたが、出会う人みんなに一つのことを伝えました。それは、あなたにはいつも神さまがいっしょにいてくれるよ、ということでした。
ひとりぼっちで悲しんでいる人、病気で苦しみ悲しんでいる人、その他つらい思いをもってさみしくしている人に対して、イエスさまはいつも「あなたは一人じゃないよ、神さまがいてくれるよ」ということ、そして、イエスさまもその人のことをいつも大切に思っていることを伝えました。イエスさまはいろんなところを旅しましたが、離れていてもあなたのことをいつも大切に思っている、ということを伝え続けたのでした。
そのイエスさまは天の父なる神さまのところに戻られる時、イエスさまといつもいっしょにいた弟子たちに一つの約束をしました。それは目には見えなくなっても「わたしはいつまでもあなたたちといっしょにいるよ」という約束でした。イエスさまはこのことを伝えるためにわたしたちが生きているこの世界に来られたのです。さみしい気持ちになっている人たちを元気にするために。
イエスさまはみんなのところにもいつもいてくれます。目に見えなくてもいつも見守ってくれています。楽しい時、悲しい時、どんなときでもです。イエスさまに見守られて生きているのです。安心して楽しく元気で過ごしてほしいと思います。そのことを覚えていてくれたらうれしいです🙂