2022/12/13 18:00
神様のお話
すべての人と出会うために〜馬小屋で生まれたイエスさま〜

 

聖書のことば

「マリアは月が満ちて、初めての子を産み、

布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。」

ルカ 2:6〜7

チャプレン 司祭 ダビデ林 和広

 

おはようございます。幼稚園に来てくれてありがとう。元気ですか?

 

クリスマスが近づいてきましたね。今週の金曜日には幼稚園のクリスマス礼拝、聖劇、クリスマスのお祝いがありますね。先週、聖劇のリハーサルをしましたね。とってもよく出来ていましたよ🙂劇を通して、イエスさまがどのようにしてお生まれになったかを知ることができました。聖劇のはじめに「イエスさまは宮殿ではなくて、馬小屋でお生まれになった」そのような説明がありました。神さまの独り子であるイエスさまはどんなに大きな国の王様、王子様よりも偉いのに、王様や王子様が住む宮殿ではなくて、動物たちが休んでいる馬小屋でお生まれになられたといいます。

 

さて、今朝の聖書の言葉は「マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた」という言葉。

 

立派な宮殿の中にあるベッドではなく、動物の食べ物を入れる飼い葉桶の中で布にくるまれて生まれたばかりのイエスさまは寝っていました。偉い王様が住むような大きな宮殿には選ばれた人しか入れません。王様、王子様を守る人たちもたくさんいて選ばれた人しか王様や王子様に会うことができない。でも、そんな王様よりもはるかに偉い神さまの独り子イエスさまはマリアさん、ヨセフさんと小さな、小さな、誰でも入れる馬小屋におられました。そして、そこで最初に出会ったのは羊飼いさんでした。羊飼いという仕事はとても大変な仕事なのに、羊飼いさんたちのことをほめる人は誰もいませんでした。羊飼いさんたちには友だちがいませんでした。羊飼いさんたちはゆっくりと休めるお家もありませんでした。とっても貧しい人たちでした。イエスさまはこの羊飼いさんたちのような人たちと出会うために馬小屋でお生まれになりました。羊飼いさんたちのような人たちのおともだちとなり、いっしょに生きるためにイエスさまは馬小屋でお生まれになりました。どんな王様よりも偉い神さまの独り子なのに。

 

神さまの独り子イエスさまは選ばれた人たちだけが出会える方ではありません。すべての人、特におともだちもなく、貧しく、さみしい思いをしている人たちと出会うためにお生まれになりました。弱く、貧しく、悲しんでいる人、さみしさを感じている人たちのためにイエスさまは神さまのところからこられたのです。神さまからの最高の贈り物として。