2023/12/18 18:00
神様のお話
きれいな澄んだ目と心

 

聖書のことば

「学者たちはその星を見て喜びに溢れた。」

 マタイ 2:10

チャプレン 司祭 ダビデ林 和広

 

 

おはようございます。元気ですか?

 

良い天気ですが寒い朝でしたね。明日はクリスマス礼拝です。風邪をひかないように暖かくして過ごしてください。

 

今日の聖書のことばは「学者たちはその星を見て喜びにあふれた」ということばです。このことばは、先週に続き、聖劇の場面と重なることばです。学者たちと生まれたばかりのイエスさまとの出会いの場面を描いていることばです。

 

「学者たち」とは誰のことを言っているのでしょうか? 夜空に光る「星」のことをとっても良く知っている人のこと、また、私にみたいに「司祭」という神さまのために生き、礼拝をささげることに招かれた「祭司」であったとも云われています。彼らはペルシャというところにいたようですが、イエスさまに会うために長い、長い距離をラクダに乗ったり、歩いたりして旅をしたと云われています。

 

皆さん、プラネタリウムに行ったことがあると思いますが、真っ暗な中での星はキラキラとくっきりと見えますよね。みんなが住んでいるところは24時間、電気がついているし、高いビルも周りにあって、夜でも多少明るいので、プラネタリウムほどくっきりと星を見ることはできません。私は以前、イギリスにある周りには高いビルも何もない、羊の牧場しかないようなところに住んでいましたが、夜に空を見ると月も近く感じるし、星もくっきり見えて星の違いもよくわかりました。学者たちがいたところも同じようなところだったと思います。そのようなキレイな夜空を毎晩見て、星を観察していたのでしょう。そのような時にこれまで見たことのないような一つの星を発見したのです。この星は何十年、何百年に1回、見えるか見えないか、そのような特別な星であったと云われています。その星が顕れ、学者たちを導き、イエス様と出会うことになったのです。

 

学者たちはキレイな澄んだ目で星を見る人たちでした。そのキレイで澄んだ目と心を神さまは見て、イエス様との出会いへと導いたのです。皆さんもキレイで澄んだ心を持っています。学者たちのように神さまとの出会いを喜ぶ日が来るでしょう🙂