聖書のことば
「光の子として歩みなさい」
エフェソの信徒への手紙 5:8
チャプレン 司祭 ダビデ林 和広
おはようございます。元気ですか? 今年最初の礼拝です。
先週の17日は阪神淡路大震災を記念する日でした。30年前の出来事です。地震で多くの人たちのいのちが失われました。日本は地震がたくさん起きるところで、宮崎県、高知県でも地震がありました。去年の元旦にも能登半島地震が起きた。多くの人がいまも困っています。
わたしたちは礼拝で神さまにお祈りをします。神さまがいると信じて、神さまに呼びかけます。悲しい事が起きた時、神さまはどこにおられるのだろう?そのような声を聞くことがあります。神さまがいるのにどうしてこのような事が起こるのかと・・・。暗い気持ちになります。困っている人がたくさんいるのに何もできない、そんな思いも抱きます。
今朝の聖書の言葉は「光の子として歩みなさい」という言葉です。暗いところ、暗い夜、その反対は明るいところ、明るい朝、太陽の光です。暗いところに光は入ってそこを明るく照らします。私の後ろでろうそくが灯されていますね。今は礼拝堂が明るいのであまり気がつかないけど、暗いところでのろうそくの光は周りを照らし、見えないところが見えるようになります。暗い、さみしい気持ちが光によってなんとなくあたたかい気持ちになります。暗いところに必要なのは光です。光は希望を生み出します。
今朝の言葉は、わたしたち一人一人が光の子になるようにとの呼びかけですが、いつも明るく光を照らすように生きることは出来ません。悲しい事がある、辛い事がある、さみしい事がある時があります。そのような時、明るい光を照らしてくれるおともだちがいたらどうでしょう。元気をもらって少しずつ明るい気持ちが生まれてくるのではないでしょうか。お互いに元気な時、そうでない時がある。そんな時はお互いに、自分のうちにある明るい気持ちを分け合って助け合っていく、そうして生きていくことを今日の言葉は伝えてくれています。元気で明るくいられるときは光を分けてあげる、自分が暗く悲しい時にはあたたかい光を分けてもらう、そんな風にして助け合って生きること、そのことを今日の聖書の言葉は伝えてくれているのです🙂